引越し業者の見積もりについて

はじめに

見積もりとは現在の家に引越し業者の営業マンが赴き、道路や建物の状況、家財道具の量等から引越し料金を出すことを言います。最近では電話だけで見積もり、電話だけで契約なんてサービスもありますがこれはとても危険です。百聞は一見にしかずなんてことわざもありますように、口でどんなに伝えても実際の環境が見えてくるものではありません。こちらでは見積もりの際に注意する点を紹介しようと思います。

電話だけで見積もりと契約を終わらせるのはダメ

多くの引越し業者で、見積もりの際に作成された見積書がそのまま契約書となります。契約書を見積書とは別に発行する引越し業者もありますが、結局は見積書を元に契約書を作りますので同じこととなります。電子メールや電話だけで契約を交わす場合でも、きちんと契約内容を書面にしてもらい、見積もりの際にお願いしたことと契約内容に違いが無いかをしっかり確認するようにしましょう。契約書は引越し業者とあなたの約束を書面化したものです。契約書に記載されていない内容はお願いをしていないことと同じことになるのです。電話だけでの口約束は頼む側も手間が無いのでついついやってしまいがちですが、不要なトラブルを招く元だということを頭に入れておいて下さい。頼んでも契約書を提出せず、契約内容について説明もしないような引越し業者は問題外です。どんなに安くても絶対にお願いをしてはいけません。

また多くの場合、見積書から作業指示書が作成されます。引越し当日に作業員の方はこの作業指示書の指示内容に従って引越し作業を進めていきます。即ち、作業指示書に書かれていない作業はやってもらえない、または別料金を請求されるのが一般的です。見積書に書かれていないから契約書にも書かれていない、だから作業指示書にも記載されていない。見積書を確認していなければこんなことになる恐れがあるのです。引越しに関ることは全て見積書が元になっていることを忘れないで下さい。

さらに、実際に下見をしてもらうことによって、電話では分からないことも見てもらえます。あなた自身が忘れているようなことでも、プロの目でしっかりと確認してもらえます。そもそも逆の立場で考えてみて下さい。あなたが営業マンだとしたら一回も作業現場を見ずに電話だけで料金を出せますか?引越し現場となる個人宅は100件100様。電話だけであなたの家の状況が100%分かるはずもありません。作業をスムーズに終わらせようと思えば、一度は現地を確認しようとするのが当然です。電話だけで見積もりを行い、一回も下見をせず早く契約を終わらせようとする引越し業者は要注意です。

見積書を見る際の注意点

ではどのように見積書(契約書)を見るのか、どのような点に気をつけなければならないのかを紹介しましょう。見積書や契約書に書いてある用語で不明な点がありましたら引越し用語集を参考にすると良いでしょう。

引越し業者名
事業者名、所在地、電話番号、営業担当者名、事故担当者名、事業者番号が記載されていることを確認して下さい。特にインターネットでの一括見積もりなどを利用して見積もりをお願いする場合には特に気をつけておいた方が良いでしょう。
事業の種類(許可件名)と許可番号
引越し業者は事業を行う上で事業の許可(又は届け出)が必要となっています。引越し業者が「一般貨物自動車運送事業者」「貨物軽自動車運送業事業者」「貨物利用運送事業者」の中のどれにあたるかをホームページやチラシなどで調べましょう。「一般貨物自動車運送事業者」か「貨物利用運送事業者」にあたる業者であれば見積書に許可番号が記載されていると思います。この許可番号がどこにも記載されていない、またはあいまいな記述がなされている業者には絶対に依頼をしてはいけません。また、「貨物軽自動車運送業者」が最大積載量350kgを超えるトラックでの見積もりを出すことも違法となっていますので気をつけて下さい。
取引先保険会社
取引先保険会社が明記されていない見積書を出してくる引越し業者は、保険会社との取引がない可能性もあります。保険に加入できない引越し業者に引越しを依頼するのはとても危険です。必ず取引先保険会社がどこなのかを確認しましょう。あわせて保険料金、補償限度額、破損があった場合の対応もしっかり確認し、見積書に明記してもらって下さい。
作業日時
明記してあることを確認して下さい。
資材
何をいくらでいつまでに持ってきてもらえるのかを明記してもらうと良いでしょう。買取なのかレンタルなのかも併せて確認して下さい。
住所、電話番号
これはあなたの電話番号と現住所、新居の住所です。誤りがあると引越し業者からの急な連絡がとれないなんてことにもなりかねません。正しい情報が書かれていることを確認して下さい。
個人情報について
見積もりに記載されている情報は全てあなたの個人情報にあたります。「個人情報の扱いについて」など個人情報の利用用途や管理方法などが明記されていない場合には注意が必要です。問合せても答えてくれない引越し業者には作業を任せない方が無難です。
作業内容
どれだけの作業を引越し業者の方でやってもらえるのかを明記してもらって下さい。特に箱詰めや箱出し、家具の分解や組み立て、家具の設置などは引越し業者によってどこまで作業するかがまちまちです。荷物ごとに作業内容を明記してある見積書を出してもらうのがベストです。ここであいまいな回答しかくれない引越し業者には絶対に作業を任せてはいけません。
新築の建物であれば養生は必ずやってもらって下さい。養生に要する費用も明記してもらっておくと良いでしょう。新築なのに養生を拒むような引越し業者には絶対作業を任せてはいけません。
料金
全体金額はもちろんのこと、引越し作業当日に追加料金が発生する可能性があるのかどうかもしっかり確認しておきましょう。また内税なのか外税なのかも確認が必要です。さらに、支払方法はどのようなものに対応しているのか、作業前に払うのか作業後に払うのかも確認が必要でしょう。
付帯サービス
一番トラブルが多い箇所です。言った言わないのトラブルに巻き込まれないようあなたが頼んだことは全て見積書に明記してもらうようにしましょう。料金がいくらなのかも併せて明記してもらうと良いでしょう。
実費の有無
高速道路料金やフェリー料金など。実費がかかる可能性があるのか、もしかかるのであればどちらが費用を持つのかなどを明記してもらって下さい。
その他
少しでも疑問に思うことがあれば必ず引越し業者に確認をして下さい。その際に見積書に明記してもらうことも忘れてはいけません。そんなことで態度が変わる引越し業者であれば、どんなに安くてもどんな裏があるか分かりませんので絶対に作業を任せてはいけません。